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日韓關係研究交流會
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2019年10月30日星期三18:15-20:30
舉行了第四個日韓研究交流項目。

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【緊急のお知らせ】

※韓国の尹錫悦大統領は3日夜「非常戒厳」を宣言しましたが、4日の未明にはそれを解除する方針を発表しました。この緊急事態により12月12日の日韓研究フォーラムは講師と講演内容を変更して開催しますのでご了承ください。

第14回「日韓研究フォーラム」開催のお知らせをいたします。

日  時:12月12日(金)18:00~20:00
場  所:アジア・ユーラシア総研千駄ヶ谷オフィス
基本的にはZOOMによるオンライン方式ですが、コロナも沈静化してきましたので
会場参加も歓迎いたします。(※先着20名様限定です)   

 

開会の辞:髙杉  暢也(日韓研究フォーラム座長)

第1部基調講演(約50分)
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演題:「揺れる国際政治の中での日韓関係」

講師: 池畑修平氏

( アジア・ユーラシア総研理事、元NHKソウル支局長)

日米韓の政治環境が揺れ動いています。
日本は岸田首相から石破首相に代わりましたが、
国会では少数与党として難しい国政運営を強いられています。


一方、韓国の尹錫悦大統領は石破政権になっても日本とは友好・協力を深めるとしています。しかし、低支持率に直面する中、12月3日に「非常戒厳」を宣布するという予想外の強硬手段に打って出て野党との対決がいっそう激しくなっています。


そして、アメリカでは再びトランプ氏が大統領に選出されました。
1期目のときは日韓に米軍の駐留経費負担額の増加を強く迫るなど、同盟関係を軽視する姿勢を見せる一方、北朝鮮の金正恩総書記と史上初の米朝首脳会談に応じるなど大胆な東アジア外交を展開しました。日米韓、それぞれの最新情勢も踏まえて、この先の日韓関係を展望します。

第2部両国若者によるデイベート(60分)

モデレーター :池畑修平氏
討  論  者        :両国の若者

日本側:

         緒方大也(おがたひろや)<学生>
    地引 洋(じびきひろし)<銀行員>
      金子卓生(かねこたかお)<会社員>


韓国側:

    申東璨 (Shin dongchan)<明治大学生>
    文炳喜 (Moon Byunghee)  <早稲田大学生>
    李枝娥 (イジア)                 <東海大学生>  

 

閉会の辞      :小島 明 代表理事(元・日本経済新聞社専務・論説主幹)

2019年10月30日星期三18:15-20:30
舉行了第四個日韓研究交流項目。

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第13回「日韓研究フォーラム」開催のお知らせをいたします。

日  時:6月14日(金)18:00~20:00
場  所:アジア・ユーラシア総研千駄ヶ谷オフィス
基本的にはZOOMによるオンライン方式ですが、コロナも沈静化してきましたので
会場参加も歓迎いたします。(※先着20名様限定です)   

 

開会の辞:髙杉  暢也(日韓研究フォーラム座長)

第1部基調講演(約45分)
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演題:「現場で見た韓国総選挙と今後の日韓関係」

講師: 池畑修平氏

( アジア・ユーラシア総研理事、元NHKソウル支局長)

24年4月の韓国総選挙は、最大野党「共に民主党」と曺国元法相の新党「祖国革新党」の進歩派野党陣営が大勝した。現地で取材して感じたのは、韓国社会における保守派と進歩派の分断はさらに深まっていて、大きな社会課題に関して両陣営が建設的な議論をすることが非常に難しくなっていることであった。
そして、選挙戦で日本との関係は全く争点ではなかったが、与党の敗北によって日本との関係を劇的に改善させた尹錫悦大統領の勢いは鈍ることが避けられないと予想される。来年に国交正常化60年という節目に向けて日韓関係にやや暗雲もかかるが、こうした局面で若い世代を中心に両国の各界がどう動くべきなのかを考える。

第2部両国若者によるデイベート(60分)

モデレーター :池畑修平氏
討  論  者        :両国の若者

日本側:

      北村 真依(ICU)    大川   萌生(明治大学) 相原  賢人(学習院大学)
韓国側:

     イ・イジア(東海大学)コ・ギョンモ(明治大学)ムン・ビョンヒ(早稲田大学)

 

    閉会の辞      :小島 明 代表理事(元・日本経済新聞社専務・論説主幹)

2019年10月30日星期三18:15-20:30
舉行了第四個日韓研究交流項目。

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第12回日韓研究フォーラムを下記のとおり開催します。

プログラム

 

日  時:12月8日(金)18:00~20:00

場  所:アジア・ユーラシア総研所オフィス(千駄ヶ谷)
     ZOOMによるオンライン方式(会場への参加も可)

開会の辞・司会:髙杉暢也 日韓研究フォーラム座長

 

第1部 演題:「日韓パートナーシップ共同宣言25年 日韓関係を考える」

  講      師   :奥薗 秀樹  静岡県立大学教授

 

                       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2部 若者によるデイベート
    

 モデレーター:奥薗秀樹静岡県立大学教授
  討 論 者       :日韓両国の若者

 

   日本側:
            北村眞依(ICU)
            飯倉芳香(早稲田大学)
            金子卓生(会社員)
            地引 洋(銀行員)

 

   韓国側:
       宋在洹(ソンジェウォン)(早稲田大学)
       朴讃喜(パクチャンヒ)(慶応大学)
       玄眞宣(ヒョンジンソン)(明治大学)
       李鎮範(イジンボム)(早稲田大学院)

閉会の辞:谷口誠  代表(元国連大使)

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1998年小渕首相と金大中大統領との間で「パートナーシップ宣言」を発表してから25年が経ちました。紆余曲折ありましたが、国交正常化後で最悪と言われた日韓関係は現・尹大統領政権のもとで急速に歩みよりました。

日韓関係改善の流れを後戻りさせないために
今後どの様にしたらよいのかを解説していただきます。

2019年10月30日星期三18:15-20:30
舉行了第四個日韓研究交流項目。

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2019年10月30日星期三18:15-20:30
舉行了第四個日韓研究交流項目。

12月15日
第10回日韓研究交流プロジェクトを開催しました!

 

開催日時:2022年12月15日(木)18:30~20:30

コロナ感染が未終息なのでZOOM方式での開催

 

<プログラム>

 プログラム

 司会・進行:髙杉暢也 (日韓研究交流プロジェクト座長)

第1部 講演 「すでに日本を追う国ではなくなった韓国
      講    師:高安雄一大東文化大学教授

第2部 日韓両国の若者によるディベート
    
      モデレーター:池畑修平元NHKソウル支局長
    パネラー      : 日本側: 山口 華梨   (成城大学2年) 

                                             藤田 大地  (立教大学1年)  
                                             吉村将太朗 (神田外語大学 2年)
               松田 直樹   (JICA)
                          
                                韓国側: 宋在恒(ソンジェウォン)早稲田大学2年
                                               尹敏赫( ユンミンヒョク)  明治大学 3年
                                               白昇秀 ( ベクスンス)法政大学 1年
                                               白サンヨブ /(ベクサンヨブ /)明治大学 3年                  

           閉会の辞:谷口誠代表理事(元国連大使)

2019年10月30日星期三18:15-20:30
舉行了第四個日韓研究交流項目。

6月21日
第9回日韓研究交流プロジェクトを開催しました!

<概要>
コロナパンデミックがまだ出口が見えない中、ウクライナ問題が発生、世の中を暗くしています。

一方、隣の国韓国では政権が革新から保守に代わり日韓関係にも明るさが芽生えてきました。

「第9回日韓研究交流プロジェクト」を下記の要領で開催します。

 

開催日時:2022年6月21日(火)18:30~20:30

コロナ感染が未終息なのでZOOM方式での開催

 

<プログラム>

・開会の挨拶並びに司会進行:髙杉暢也評議員(日韓プロジェクト座長)

・第1部・講演 「韓国新政権発足と日韓関係・・課題と展望」

講師:西野純也慶応大学法学部教授

日本との関係改善に意欲を見せる尹政権の発足を受けて、

10年以上悪化したままの日韓関係に肯定的な変化は起こるのか、

関係改善のための課題は何かについて検討する

 

・第2部・日韓若手によるデイベート

モデレーター:西野純也慶応大学法学部教授

日本側:4名

筑波まりも(立教大学4年生)、山口華梨(成城大学2年生)、

吉村将太朗(神田外語大2年生)、井上駿太(慶応大学3年生)

韓国側:4名

崔ウソン(拓殖大学2年生)、高ダソム(明治大学4年生)

白サンヨブ(明治大学3年生)、李スンヒョク(立教大学2年生)

 

・閉会の挨拶:谷口 誠代表理事(元国連大使)

下記の録画動画は、スタートして20秒ほど黒い画面が続き、

23秒目くらいから本編がはじまりますので その旨、ご了承くださいませ。

第9回「日韓研究交流プロジェクト」

 

 

第1部・講演 「韓国新政権発足と日韓関係・・課題と展望」
 講師:西野純也慶応大学法学部教授
   日本との関係改善に意欲を見せる尹政権の発足を受けて、10年以上悪化したままの日韓関係に肯定的な変化は起こるのか、 関係改善のための課題は何かについて検討する
第2部・日韓若手によるデイベート
   モデレーター:西野純也慶応大学法学部教授
   日本側:4名 筑波まりも(立教大学4年生)、山口華梨(成城大学2年生)、吉村将太朗(神田外語大2年生)、井上駿太(慶応大学)
   韓国側:4名 崔ウソン(拓殖大学2年生)、高ダソム(明治大学4年生)、白サンヨブ(明治大学3年生)、李スンヒョク(立教大学2年生)
・閉会の挨拶:谷口 誠代表理事(元国連大使)
第1部・講演 「韓国新政権発足と日韓関係・・課題と展望
西野純也講師の講話

 

<深刻な政治・社会の分極化>
• 尹錫悦(ユン・ソンヨル)候補の当選 
• 得票率差0.73%(民主化後もっとも僅差)
   1639.8万票 / 1614.7万票 => 25.1万票の差
• 政治・社会の分断がさらに進行:イデオロギー+感情 
• 投票理由1位:李「相手候補が嫌」/尹「政権交代望む」 
• 社会的分断の複合化:地域、世代、ジェンダー 
• 繰り返される「統合」の必要性 
• 社会的分断が対日関係にも大きな影響 

 

<日韓関係の課題と展望>
日韓「金大中-小渕宣言2.0」時代 
• 諸懸案の「包括的解決」 
• 首脳シャトル外交復活/ハイレベル協議稼働 
• 1998年とは大きく異なる状況 3つの違い(機会と挑戦)
  ➀中国  ➁北朝鮮  ➂韓国国内
• 尹政権が直面する国内的困難 
• 米国インド太平洋戦略の要請 
• ウクライナ戦争 

 

<日韓共同宣言(1998.10)> 
• 我が国が過去の一時期韓国国民に対し植民 地支配により多大の損害と苦痛を与えたとい う歴史的事実を謙虚に受けとめ、これに対し、 痛切な反省と心からのお詫びを述べた。
• 小渕総理大臣の歴史認識の表明を真摯に受 けとめ、これを評価すると同時に、両国が過 去の不幸な歴史を乗り越えて和解と善隣友好 協力に基づいた未来志向的な関係を発展さ せるためにお互いに努力することが時代の要 請である旨表明した。

 

<日韓二国間関係の懸案>
• 慰安婦問題 
• 徴用工問題 
• 世界遺産登録(佐渡金山) 
• 竹島問題 
• 輸出規制厳格化 
• 安全保障協力…

 

<短期的・現実的ステップ>
• 政治指導者の意思疎通/信頼構築
• 日米韓協力の活性化
• 人的交流の再開

 

<人的・文化交流の「日韓モデル」>
• 20 年間で貿易総額は2倍以上、人的交流は3倍以上。
懸案を抱えつつも目覚ましい発展
• 一時期不幸な関係にあった二カ国が対等なパートナーとして緊密に協力し共に繁栄。50 年以上にわたり築かれてきたこの関係は、 更なる成熟により「日韓モデル」として後の世代に、そして世界に示すことが十分でき得るもの。
• 国家間関係が悪化しても、相手国にいる知人の「個人の顔」をすぐに目に浮かべることができるなら無用な反感は生まれないだろう。
• 国民間の相互認識の改善には時間がかかる。粘り強く友好の種をまき続けることが重要。

 

第2部・日韓若手によるデイベート
   モデレーター:西野純也慶応大学法学部教授
   日本側:4名 筑波まりも(立教大学4年生)、山口華梨(成城大学2年生)、吉村将太朗(神田外語大2年生)、井上駿太(慶応大学)
   韓国側:4名 崔ウソン(拓殖大学2年生)、高ダソム(明治大学4年生)白サンヨブ(明治大学3年生)、李スンヒョク(立教大学2年生)

 

モデレーターの西野純也慶応大学教授より、➀持続可能な関係の構築、➁両国の国内政治状況を踏まえてどう日韓関係改善を行うべきかを念頭に、人的交流、民間交流、文化交流の意見交換を行い、全体にどう影響させるかデイベートしてほしいとの要望があった。

 

高ダソムさん:スターバックスでアルバイトをしていて感じるのは2年ほど前までは店内で流れる音楽は洋楽が多かったが、最近はKPOPなどの韓流の音楽が増えてきている。韓国留学を考えている日本人学生にはよい方向に変化していると感じる。コロナで観光ビザもとるのが難しい状況になってきたが、早くビザなしで渡航できるようにしてほしい。そうすれば全体に良い影響を与えることができると思う。

 

筑波まりもさん:今はどちらかというと日韓が好きな仲間同士のお付き合いが多い。このバリアを越えてインターシップで両国の学生が共同ビジネスをやったらよいと思う。

 

崔ウソンさん:お互いに話辛いテーマは話辛い。共有している社会的課題を提案したらどうだろうか。例えば少子高齢化について日本から学びたい。

 

吉村将太朗さん:少子高齢化について我々も良くわかっていない。具体的に何を学びたいのか。年金問題や老人の雇用状況などを学びたい。

 

井上駿太さん:崔ウソンさん:インターネットなどを通じて民間同士の交流が大切だと思う。ただし、インターネット上に差別化用語とか、蔑視の表現がたくさん出てくる。これらを規制すべきだと思う。

 

高ダソムさん:日本のマスコミが韓国に厳しい。悪いコメントが炎上している。

 

西野モデレーター:今は韓国のメディアが日本語で読める環境になってきたことも影響している。メディアリテラシーでお互いを尊重することが大切である。相互の意見交換が大事である。相手に対する厳しい意見、コメントをどうしたらよいと思うか。

 

山口華梨さん:日本人の多くは慰安婦問題などの本質を理解していない。もっと教育すべきである。

 

筑波まりもさん:慰安婦問題の本質は女性の人権の問題であると思う。日本人は軽く考えているのでもっと勉強が必要だと思う。

 

白サンヨブさん:アンケートに示されるように世代によって日韓に対する意識が異なる。SNSなどで情報を得ているが全体としては判断が難しい。

 

井上駿太さん:若い世代でも分極化が進んでいるように感じる。SNSでよい方向、悪い方向に加速化されている。

 

西野モデレーター:それを踏まえてどうするかコメントしてください。
井上駿太さん:メディアリテラシーが大だと思います。義務教育の段階ではっきり教育すべきだと思います。

 

藤田さん(フロアーからの質問):➀韓国の司法と行政の分担がはっきりしない。司法が行政を越えていると思います。➁教育について;今の韓国の教育について知りたい。また、日本は韓国のことについて(例えば:経済状況,IT化の進捗状況、グローバル化など)知らなすぎる。

 

李スンヒョクさん:(藤田さんの➁教育についての質問に応えて)韓国ではTVニュース、新聞ではなくYouTube(オープン型のプラットフォーム)の影響が大きい。この際、両国の知識人の交流が必要でYouTubeなどを活用して正しい知識を正しく教育する活動があっても良い。

 

井上駿太さん:(アンケートに日本は軍国主義とあったが)日本が軍国主義ではない。国のリーダーのイメージから連想しているのだろうが、安倍を首相に選んだのは経済、安保、文化等総合的な観点から安倍を選んだことを知ってほしい。
斎藤さん(フロアーからの質問):韓国の歴史教育どのようになっているのかおしえてほしい。

 

崔ウソンさん:日本の歴史についての教育が多い(全体の80%ぐらい)。大日本帝国のイメージが植え付けられている。日本にきて韓国の教育は難しいと思った。何故戦争を引き起こしたのかという相手方の考えを導き出すような教育が必要である。
高ダソムさん:例えば、慰安婦の問題についてお金をあげたからもう解決ということではなく、やはり謝罪の言葉が必要である。戦争は先祖が引き起こしたのだから我々は知らないという態度も問題。教育は原因と結果を教えるのではなく「これからどうすべきか」ということを教えなくてはならない。やはり根本問題は歴史認識にあると思う。

 

西野モデレーター:有意義な議論があったが、これがすべてではない。両国の学生の考え方を理解していただきたい。

 

閉会の辞
谷口代表理事:

対中関係がうまくいけば日韓関係はうまくいくと考えている外務省の関係者が多いが、今や日本にとっては日韓関係の方が大事だと思う。英語やフランス語も大事であるが今やハングルも大事になってきていることを外務省も認知すべきである。そのためには大学間の交流なども大いに促進すべきである。日本の方が先進国であるという自惚れはすてて韓国から多くのモノを学ばなくてはならない。
今日の若者のデイベートは有意義で、これからの日韓関係の進展を若い世代に期待をしている。

2019年10月30日星期三18:15-20:30
舉行了第四個日韓研究交流項目。

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第8回日韓研究交流プロジェクト概要

 

 

<プログラム>

 

日時:12月17日(金)18:00~20:00

 会場:ZOOM によるオンライン開催

 ・開会挨拶並びにプロジェクト進行方法:

      髙杉暢也 プロジェクト座長

 

第1部  講演:「日韓相互認識の質的変化と関係再構成

                           ー「日韓逆転」・「構造変容」・「MZ世代」ー」

・講師:権容奭准教授(一ツ橋大学)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               ※第8回「日韓研究交流プロジェクト」資料

 

第2部 両国の未来の担い手の若者による意見交換

・モデレーター:澤田克己(毎日新聞論説委員)

 

◆開会の挨拶・・・髙杉プロジェクト座長

 

・米中の対立が深まる中、日本では新政権が誕生し、韓国でも大統領選が始まり日米韓の協力が求められてきています。
・最近の日韓の意識調査によれば、韓国人の対日否定感は昨年の71.6%から63.2%と改善していますが、日本人の対韓否定感は46.3%から48.8%とわずかながら改悪となっています。
・この背景には「ルールを守らない自国中心の韓国」という日本人(特に中年層)の先入観があるのではないかと思もわれます。これに対して一ツ橋大学の権容奭権准教授は「日韓対等意識の中で日本側にギャップがある、韓国の方が大人の対応をしている」と発言されています。
・この辺の意識のギャップが日韓関係の改善を難しくしているのではないかと考えられます。しかし、両国の若い世代の意識は中年層とは異なっています。先般の「日韓未来対話」の若い世代のトークセッションを聞いていても実現性はともかく歴史や政治にこだわらない明るい意見が多かったと思います。
・第1部で権容奭先生から「日韓相互認識の質的変化と関連再構成・・日韓逆転、構造変容、MZ世代」という演題で講演を賜り、第2部では澤田毎日新聞論説員のモデレートで日韓の若者によるデイベートを行いたいと予定しています。

 

◆権容奭先生の講義・・動画を参照ください。

◆若者によるデイベート・・以下を参照ください。

◆権容奭先生の講義を聞いてどう感じたか?開会の挨拶

 

日本の学生:
・韓国の方が変化のスピードが速い、日本は現状維持のイメージが強い。このままだと日本は取り残される心配がある。
・日本の若者は政治に対する関心が弱い。韓国ではローソクデモなど市民の活動で民主化を勝ち取っている。日本もやるべきだと思う。
・日韓とも若者は相手に嫌悪感はないが、中年の大人は嫌悪感を持っている。
・対話は大事だと思うが日本では学校教育で歴史問題などをきちっと教えていないからよくわからず深く考えての対話をしない傾向にある。

日本の社会人:
・韓国は社会変化が大きい、経済成長率でも高い伸びを示し日本と対等になってきている。このような実情を日本人は見切れていないのではないか。かっては日本が経済協力などで韓国を援助してきたが今はそれも薄れてきている。日韓の協力が必要である。

 

韓国の学生
・韓国の変化は急速過ぎる、追いつけないので就職や結婚もできず脱落する者が出ている。
・自分の国なのに理解が足りないところが多い。韓国は人口が少ないので内需が足りず韓流などの文化も外に出ていかざるを得ない。
・韓国では急速なデジタル化で生活も楽になってきているが、激しい変化から生じる副作用がある。(高い自殺率、未婚や少子化)
・変化することが正しいとは言えない、中庸を守る方がよい。
・日本の方はインフラがしっかりしていて長期的に人を育てることなど推進していて急激な変化がなくても大丈夫。しかし、日本は政治や行政などの分野でもっとインターネットを活用すべきである。

 

韓国の社会人
・日本で働いているので両国の状況が理解できる。SNSなどでお互いに非難中傷しあっているがもっと冷静な対話が必要である。韓国の変化が速いのは事実だが、おいて行かれる弱い立場の人がたくさんいる。韓流などを理解して突破口を見出すことが大事である。

 

◆何故韓国に興味を持ったのか?   

 

日本の学生:
・高校交流キャンプに参加をしたことが切っ掛けで、その後KPOPや韓国ドラマに興味が深まっていった。
・高校交流キャンプ応募は最初の頃は男子より女子の方が多かったようだが、今は同じくらいになっている。 
・KPOPは男子より女子の方のファンが多いが、ドラマは男女同じくらい。

韓国の学生:
・日本が好きであこがれていた。
・大学を卒業、兵役を終えて日本で勉強したくて日本に来た。

 

◆認識のギャップ、思っていたことと違っていたことありますか?

 

日本の学生:
・気楽に会話ができると思っていたら意外と慎重で、かなり親しくならないと歴史問題などは話すことはない。
・日韓に関するニュースなどはインターネットのアクセスが多い。歴問題などはことのほか神経を使う。

韓国の学生:
・日本が好きで日本にきている人が多いので親しくなると、あまり日韓の差を感じない。
・日本のデジタル化が遅れているので韓国留学生に注意するように教えている。
・日韓共通の関心事が多い。
・日本に留学している中国学生も韓流ドラマなどに興味を持っている。

 

◆ファッションについて

韓国のファッションブランドは人気が高く、多くの日本人の関心が高い。
ただ安いから買い求めているのではない。

 

◆日韓関係改善はどのようにすればよいか?

日本の学生:
・まず、日韓の学生などが歴史問題(豊臣出兵、慰安婦、植民地など)をよく勉強して知ることが第一ステップ、そのうえで対話する。
・表面的に好きとか嫌いとかの感情論はダメ。
・国民感情の改善が必要。対話のできる環境を作るべき。

韓国の学生:
・今日の日韓不和状況は政治問題に端を発している。経済、文化面ではポジテイブである。
・民間のメジャーなマスコミが正しく報道すべきである。
・輸出規制も一面的にしか捉えていない。日本の基礎技術力、品質力と韓国の半導体の技術力をうまく組み合わせれば日韓双方の経済力の発展につながる。そうすれば政治問題もうまくいくようになると思う。
・日本が外国人(韓国人)というだけで差別化することがある。

 

◆韓国から日本を知るアプローチはあるのか?

韓国の学生:
・日本のアニメ、セガのゲーム、プレイステージなどを通じて知ることができる。
例えば、「龍の如く」の中の主題歌「ばかみたい」や「さくらんぼ」は多くの人が知っている。
・日本式の食文化(すし、ラーメンなど)や居酒屋などは韓国ではポピュラーになっている。
・ゲーム、マンガなどが浸透していて韓国のゲームやアニメなどには日本の技術力が必要なので協力すればよい結果を産むことができる。
・日本の観光(温泉、名所旧跡など)を売り込めば反日の悪感情は薄れていくと思う。

 

◆権容奭教授のまとめ 

 

・日本に留学している韓国人留学生のレベルが上がっていて、将来に期待が持てる。
・韓国は変化をせざるを得ない状況、しかし、これを持続させるのは厳しい。
・欧米から見て、日韓はアジアの中でもかってのジャポニズム、今の韓流に代表されるように輝いている国である。
・日韓には少子高齢化や気象問題などの共通の課題がる、協力し合って解決していくべきである。
・今、韓国がTPP加盟に積極的になってきている。これは日韓FTAにもつながる可能性があり、日韓共通の利益拡大のために良いことである。政治問題を抜きにしてシナジー効果を期待したい。

 

◆谷口代表理事の閉会の挨拶

 

・若者の活発な意見に刺激を受けた。
・1996年に韓国をOECDに加盟させることに苦労をしたが、今や韓国の経済力も上がってきていて韓国のODAへの協力は大変な勢いがある。
・例えば半導体分野でも韓国は日本を凌駕している。
・近年の日本は時代の流れを見誤っているように感じる。
・21世紀のアジアの躍進に日韓の協力が大事である。
まず日韓が手を取り合い、中国、アセアンを取り込んでいく姿勢が大事である。
 

2019年10月30日星期三18:15-20:30
舉行了第四個日韓研究交流項目。

第7回「日韓研究交流プロジェクト」の概要

 

日時:6月29日(火)18:00~20:30

会場:ZOOM によるオンライン開催

 
・開会挨拶:谷口誠 研究所長(元国連大使)
・プロジェクト進行方法:髙杉暢也 プロジェクト座長

 

第1部 「文在寅政権下の若者と日韓の共通課題

 講師:春木育美(早稲田大学韓国学研究所招聘研究員)

春木育美さんの「文在寅政権下の若者と日韓の共通課題」​

​プレゼンが為されました。

 

要約:春木育美さん

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 現在、来年春の大統領選挙に向けて、韓国の政治が大きく動き出している。去る6月11日には、保守系最大野党「国民の力」の新代表に、1985年生まれの36歳、李俊錫(イ・ジュンソク)氏が選ばれた。
有力政党の代表に30代が就くのは史上初のことだ。

 

 李氏が新代表に選出された最大の要因は、若さである。若さには

「新しい」というイメージをまとえる強みがあり、韓国の世論が

刷新を強く求めていることがうかがえる一方、若さだけで支持が

殺到するくらい不満の受け皿となる存在がいないという反証でもある。

 

 李氏の「我々若者は熾烈な競争社会のなかで闘っている。年齢はただの数字にすぎない。能力がある者が選ばれて、実力で評価される社会こそ、

公平な社会だ」という彼の主張は、若者の心に響いた。

 

 李氏が世代交代のアイコンとして急浮上した背景には、野党候補が

それぞれ72%、63%も獲得したことが文在寅政権に衝撃を与えた。

実際は野党支持に回ったというよりは、政権審判的な意味合いが強かった。

それでも、20代と30代の男性票の行方が次の大統領選に

影響するのではないかという危機感が、与党内で高まった。

 

 韓国の若者が、自分たちの話に耳を傾けてほしいと切望し、自分たちの

利益や立場を代弁してくれるような政治家や支援者を切実に求めている。

世論調査の回答や投票行動には、若い世代の既存の政治に対する

失望感や怒りが明確に表れている。ここ数年の選挙で20代の投票率は

飛躍的に上がり、上昇幅はどの世代よりも大きい。20代は他の世代に比べて人口が少ないが、数的に劣る自分たちに力はなく、何も変えられないと

諦念するのではなく、投票行動やSNSなどを駆使した意見表明や

発信力の高さで存在感を示してきた。若者が政治に求めているのは、

現在の苦境や不安な未来を解消してくれる政策である。

 

 来年春の大統領選挙に勝利し、政権を維持したい与党民主党にとって、
20~30代の票の行方は死活問題だ。40~50代前半は革新系の

与党を支持する傾向が強く、これまでの支持率の動向をみても、

そう簡単には保守には向かわないとみられている。
一方、60代以上は保守の固定票である。となると、
保守、進歩の理念対立にとらわれない20~30代の票獲得が

勝利の鍵を握るキャスティングボードとなる。
 
 与野党どちらの候補が大統領に選出されたとしても、次期政権が

取り組むべき韓国社会の課題は山積している。急務なのは、格差是正の

広がりを抑えるために再分配機能を強化することである。
韓国では今後、少子高齢化が日本以上に進むと予測されている。

再分配機能を強化して、
福祉政策への支出を拡大する必要に迫られるのは必至だ。

 

 日韓両国の若者は、少子高齢化や人口減の影響を

最も受ける世代である。日韓両国が直面する共通課題は多いだけに、

共に問題解決や課題に取り組んでいく協力関係を築いてほしい。

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 春木育美さんの「文在寅政権下の若者と日韓の共通課題」という

プレゼンを受け日韓の若者のデイベートについて報告します。
 

第2部  両国の未来の担い手の若者による意見交換

 

モデレーター:日下部元美(毎日新聞)

両国の若者     (日本側3名、韓国側3名)

 

日本側3名 ⇒

1. 吉田円香・・上智大学2年
2. 出井 希・・慶應義塾大学2年
3. 朝田航太・・聖マリアンナ医科大学3年

 

韓国側3名 ⇒ 

1.朴宰賢(박재현)パクジェヒョン・・東京都立大学2年 

2. 金佳煐(김가영)キムカヨン・・・・東京大学2年
3. 鄭憂助(정우조)ジョンウジョ・・・東京大学大学院総合文化研究科 
                                                           修士課程1年

 

◆<李俊錫氏についてどう言う印象を持つか?>

 

韓国側学生:

 

・文在寅政策に不満があり支持している友人が多い、

    特に20代男性に支持者が多い

 

・一方、女子はネガテイブな印象を持つ者が多く支持率は低い

 

・TVなど登場回数が多いので人気は高いが、一時的動きに見える

 

・フェミニズムに良い印象は待っていない

 

日本側学生:

 

・日本の若者は政治に関心が薄く、あまり話題にしないので

   韓国がうらやましい

 

・どうしたら政治に関心を持たせることができるか工夫が必要

 

・ジェンダー、フェミニズムの活動をしているので理解できる、

    韓国の方が一歩進んでいる

 

・日本では政治の高齢化が進んでいるので若者は諦め気分がある

 

◆<日韓の学生間で政治に向き合い方の違いがあるようだが、どうしてか?>

 

韓国側学生:

 

・日本では日常生活に不満が少ないので政治に関心が低いのだろうが、

    韓国では自分の生活に直接関わってくるの政治に大いに関心を

    持たざるを得ない

 

日本側学生:

 

・政治が自分の生活にどう関わっているのか見えていない

 

・日本のフェミニズム、マイノリテイの対策には満足していない

 

・コロナパンデミックをきっかけに日本でも少しずつ変化が起きてきている。

 

・オリンピック、ワクチン問題など若者も声を出し始めている

 

<李俊錫氏が安定の反対は不安定ではなく変化といったことにどう感じるか?>

 

韓国側学生:

 

・共感できる   |  朴槿恵大統領の不正の件で政治を変えられると思い始めた。

 

・共感できない| 李俊錫氏が言っているのには違和感がある。

 

日本側学生:

 

・若い李俊錫氏が言っているのには共感できる

 

◆<政治に対する変化・・・日韓で異なる>

 

韓国側学生:

 

・今の文在寅政権は残り僅かだけれど続くが、韓国は5年ごとに

   大統領選があり大統領が変われば政治も変わる

 

日本側学生:

 

・残念だけれど今の政治は続くだろう

 

・日本には大きな変化がなく、日本の若者は希望を持たない

 

◆<フェミニズムについて>

 

韓国固有のフェミニズムについては次のような特徴があるといわれている。

 

1.  家父長制の克服

2.  軍事主義の解体

3.  朝鮮半島統一実現

 

韓国側学生:

・高校時代にフェミニズムが流行始めた、ものすごくスピードが速い

 

・女子尊重というより男女平等を強く言いすぎていて印象を悪くしている

 

・平和的デモ(ただ通り過ぎている)をやっている男性は

 「ハンナム」と言って責められる

 

・フェミニズムを通じて少子高齢化問題を取り上げるべきである

 

日本側学生:

 

・日本ではフェミニズムはあまりいい印象を持たない

 

・韓国の反応は速い、キャンドル運動などに持っていくなどの

   アクションが速く日本人は見習うべき

 

・フェミニズムに対する知識と理解が必要である、言葉だけではだめで

   アクションに繋げなくてはならない

 

◆春木先生コメント:

 

フェミニズムは韓国を象徴している現象で、これが少子化問題に

つながっている。少子(高齢)化問題は日韓共通の課題、若い世代の

交流により意見の交換が必要

 

ここからさらに議論は進み日韓両サイドから次のような意見が出た

 

・少子高齢化は両国共通の課題である、若者が率先して進めなくて

   はならないが全世代を巻き込んで進めなくてはならない

 

・未来を担う若者が議論できるシステムが必要

 

・日韓は社会構造が類似しているのでお互いにアカデミカルに議論して

   give & take が必要

 

・今でも交流の場は多い、しかし議論するばかりでなく実現するために

   システム構築や企業などからのサポートが必要

 

・日韓未来学生会議(JKSFF)で議論したことをアクションに

   繋げることには限界がある

 

・携帯漫画を翻訳してプラットフォームを作る、サポートしてくれる

   企業があれば実現性が出てくる

 

・交流の場の話し合いは新鮮味がある、企業からのfundingが必要

 

・独島(竹島)や徴用工などの問題については具体的な話し合いを

  すべきである

 

◆<李俊錫氏が能力主義を強調することへの違和感はないのか?>

 

韓国側学生:

・李俊錫氏は恵まれた環境で育った 能力主義は正しいが

   これでは不十分なのでこれを補う政策が必要

 

・李俊錫氏が能力主義を主張するのには反対

 

・「運も実力のうち」(マイケルサンド教授)には違和感がある

 

◆<日韓交流への思い・・韓国側はどのように感じているのか?>

 

・歴史的な問題から多くの友人たちは興味を持っていない

 

・観光目的で日本に行きたいという友人は多い

 

・就職先を日本に求めるという時代ではなくなってきている

 

・歴史、政治側面からではなく文化的側面(マンガ、アニメなど)

  から日本に近づくのがよい

 

・歴史問題に入ると口を閉ざしてしまう

 

・根本問題(歴史など)を解決しないと前に進まない
 

<髙杉暢也プロジェクト座長のまとめ>

 

・日本は時間をかけての改善活動といえるが、韓国は

   スピードの速い改革、  革新活動と国民性の違いがある。

 

・韓国の政治世界において最大野党の党首に36歳の若者が選ばれる

   などが大きな変革が起きている。

 

・大統領制と内閣制の違いがあるが韓国の若者は政治に高い関心を

   持っている。

 

・日本の若者は「寄らば大樹」的な気質がありチャレンジ精神に欠けている。

 

・今日のような日韓の若者による意見交換は大事であるが

   NATO(Talk only No action )でなく、即ち、言うだけでなく

  どうやって実行するか を考えてほしい。

 

・そのためには企業側からのサポートを得るように日韓経済協会などに

    働きかけてみる。
 

第7回「日韓研究交流プロジェクト」開催のご案内

 

コロナパンデミックの中お健やかにお過ごしのことと存じます。
4月のソウル・釜山の市長選を終え、さきの韓米首脳会談も終わりました。

今、20代の若者を中心に韓国内の経済、文化、社会情勢に
変化が見え始めてきていると報道されています。

 

今回は「文在寅政権下の若者と日韓の共通課題」というタイトルで
春木育美さん(早稲田大学韓国学研究所招聘研究員)に基調講演をお願いし、その後、日下部元美さん(毎日新聞)のモデレートで
両国の未来の担い手の若者にデイベートをしていただきます。

 

尚、コロナパンデミック状況下ですからオンラインによる開催となります。
地方、海外からの参加も大歓迎です。

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☆参加希望者は下記フォームに登録してください。
☆お申し込み戴いた方々には後日
 ZOOMのアドレス(パスワードなど)をお送りします。

☆参加費は会員、学生、海外からの参加者は無料、非会員は1000円となります。

☆振込先:

三井住友銀行新宿支店
普通口座4722050
名義:一般財団法人アジアユーラシア総合研究所

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           <プログラム>

開会挨拶      :谷口誠 研究所長(元国連大使)

 

・プロジェクト進行方法:髙杉暢也 プロジェクト座長

  

     第1部 「文在寅政権下の若者と日韓の共通課題」
    講師:春木育美(早稲田大学韓国学研究所招聘研究員)

  

     第2部  両国の未来の担い手の若者による意見交換
    モデレーター:日下部元美(毎日新聞)
    
両国の若者:

 

            日本側3名 ⇒

     1. 吉田円香・・上智大学2年
                 2. 出井 希・・慶應義塾大学2年
                 3. 朝田航太・・聖マリアンナ医科大学3年
                                           
             韓国側3名 ⇒

     1.朴宰賢(박재현)パクジェヒョン・・東京都立大学2年 
                 2. 金佳煐(김가영)キムカヨン・・東京大学2年
                 3. 鄭憂助(정우조)ジョンウジョ東京大学大学院

       総合文化研究科 修士課程1年 

 

日時:6月29日(火)18:00~20:30
会場:ZOOM によるオンライン開催

 

【当オンライン開催についてのお願い】

*当イベントはオンラインミーテイングツールZOOMを使用いたします。
*ご参加希望者は1名様ごとにお申し込みをお願いいたします。
*内容はやむを得ない場合変更することもございますので

 あらかじめご了承ください。


 (一般財団法人)アジア・ユーラシア総合研究所
       住所:〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-12
             四谷キャンパス1階SY111
    TEL&FAX:03-5413-8912
    Email   :ayusoken2021@gmail.com

 申込みフォーム :https://forms.gle/g1zXXKPHn2rKem9m9

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           第5回「日韓研究交流プロジェクト」サマリー

 

第1部―澤田克己毎日新聞論説委員の講演(オンライン)
 

「反日韓国の幻想」(2020年出版)をベースに

これまでの韓国の成長と日韓関係について解説をした。

<韓国が先進国入りする経緯(歴史)>

・韓国は文化面(韓流)から自信をつけてきた。
(例)アカデミー賞受賞映画「パラサイト」、ビルボードチャート1位「BTS」、    テレビドラマ「愛の不時着」「梨泰院クラブ」など

・金大中大統領(1997)の方針・コンテンツ産業の輸出増加
   韓国という国を世界に認知させるためにコンテンツ産業の育成政策をとった。

 (2005年)13億ドル――――>(2018年)96億ドル
   
・日本と中国に挟まれた窮屈さからの脱皮
 「江南スタイル」が世界流行した時、李御寧(元文科相)

   は「韓国は世界で勝つ」と自信ありげに発言した。

・1988年ソウルオリンピック開催、1991年国連加盟、1996年OECD加盟、

・2010年に「G20会議」をソウルで開催したことは外交史に残る出来事

・特に今年(2020年)コロナパンデミックの中でK防疫の成功は

   世界のモデルとなった

==>これらの経緯により韓国は先進国になったことを実感するようになった。

<全経連の先進国意識調査>「韓国が先進国だと感じた契機は?」
 

K防疫の成功        36.1%
国民所得3万ドル超え     15.2%
OEDC加盟           13.5%
IMF 危機克服           5.5%
まだ先進国とはおもわない     16.1%

 
 

<韓国から見た日本のイメージ>

~1970      絶対的な強大国
1980~90  克服すべき対象
2000~10  競争して勝つべき相手
2020     時代の変化についてこれないかわいそうな国

 

コロナで大きく意識が変化、優越感を持ち始める

 

<一人当たり国民所得 対日本に比べて > (世界銀行)

購買力平価
1990    2000    2010    2018
42%    66%    85%    92%

実質平価
1990    2000    2010    2018
23%    30%    49%    74%

 

<文政権は反日か?>

・対日政策に変化
    関係を悪化させない

 (対北政策での必要性)――>関係を軽視-->関係改善を志向

・問題は日本をあまりに知らないこと

・日本の重要性度が相対的に低下しつつある
・韓国のみならず東南アジアでも起きている。

 

第2部―日韓大学生、高校生との対話(オンライン)
 

塚本壮一桜美林大学教授(前NHKソウル支局長)のモデレートで「相手の国についてどのように考えるか」をテーマに日本から3名の大学生、2名の高校生と韓国から5名の大学生とがソーシャルディスタンスをとって対面での対話形式でディスカッションを行った。
 

これはオンラインで中継したので場外から約50名の参加者

(ソウルから3名の参加)があり活発な議論が取り交わされた。

以下、要旨を記述する。
<相手の国についてどのように考えるか>
<日本側の意見、コメント>
・韓国に対して祖父は拒否反応、両親は理解している。

   友人は政治、 外交には興味を示していない。

・文化面では先を行っていると思う。友人同士では嫌悪感は全くなし、

   しかし、壁を作っている人もいる。
・ソウルで生活をしていても世論が悪化している感じはない。

   タクシーに乗っても嫌がらせはない。
・輸出規制が政治に悪影響を与えている。韓国で国産化が進んでいるが品質が悪く、

   日本製品を望んでいる。
・韓国に対して関心が薄い。政治のやり取りで悪影響を与えている。

 

<韓国側の意見、コメント>
・日本は先進国だと思う。
・正直に言えば、大学でも最近居心地は良くない。
・輸出規制はそれなりの事情があるのだろうが、いきなり日本が規制したと報道され、

    反日感情が高まってきた。

 

<どのように解決していったらよいか?>
<日本側意見、コメント>
・政治と文化や歴史を切り離さないで一歩踏み込んで自分で確認する必要がある。
・知識人が発信すべきだ。
・嫌悪感を持っている人々は年代が上の人が多い。このような人々を教育すべきだ。
・メディアに流されないで自分の意見を持つべきだ。
・何故怒っているのか原因をつかむ必要がある。そのためには現場に行って事実を

    知ることが大事で客観的視点で判断しなくてはならない。そのためにも民間交流が大切。
・政治が経済、文化に悪い影響を与えているが、少子高齢化や環境問題など

   協力すべき課題に積極的にとり組むべきだ。
・若い人々の考え、意見交換が極めて大事であると思う。

<韓国側の意見コメント>
・支持率を上げるために政治家が利用している。民間交流を邪魔している。
・マスコミ、メディアがあおっている。偏見を持たないようにする。
・世論が日本では政治から遠いところにあるのに、韓国では近いところにある。
・日韓だけでモノを見ない。在日も40万人いる。グローバル化している中で

    自国ファーストになっている。ナショナリズムはもう古い。
・事実とイデオロギーは別に考えるべきだ。
・日韓関係の本質を理解すべきである。
・在日としてお互いの立場を理解して発信すべきである。
・若い人々がもっと政治の世界に入っていくべきだ。
・教育問題に原因がある。韓国では植民地時代に日本が悪いことをしたと教えているが、

    日本では教えていない。

・1965年の日韓国交回復条約は日本にきて初めて知った。
・我々は歴史を学ぶべきだ、1965年問題は教科書に書くべきだ。

   そして、日本にいる留学生が韓国に発信すべきである。
・太平洋戦争について、日本では原爆を落とされたなどの被害者意識が

   強いが、日本がアジア各地で行った蛮行の加害者であることの

   意識も持つべきだ。
・今、両国は少子高齢化や環境問題など共通の問題を抱えている。

   お互いに協力してとり組むべきだ。
・文政権が何故北朝鮮と仲良くしているのか、何故反日政策なのか?
・若い人々の考え、意見交換が極めて大事であると思う。

 

 

                 <髙杉暢也プロジェクト座長コメント>

 

日韓は民主主義、市場経済主義を共有するパートナーであることを

再認識すべきである。
そのためには国民の生活を守り、豊かにする国益を第1プラィオリテーに置くべきである。
その活力の担い手はこれからを背負う若い世代である。
歴史問題も大事であるが、特に教育問題が大事であることを今回のディスカッションから知らされた。

 

・韓国では植民地時代に日本が悪いことをしたと教えているが、

   日本では教えていない。
・1965年の日韓国交回復条約は日本にきて初めて知った。
・我々は歴史を学ぶべきだ、1965年問題は教科書に書くべきだ。

  そして、日本にいる留学生が韓国に発信すべきである。
・太平洋戦争について、日本では原爆を落とされたなどの

   被害者意識が強いが、日本がアジア各地で行った蛮行の加害者で

   あることの意識も持つべきだ。

 

 ややもすればあまりに当たり前と思っていることをお互いに知らずに誤解をして国益に反する無駄な論争に明け暮れているのではないだろうか。
「易地思之」の韓国語四文字熟語を改めて深く考えるべきだと思う。

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2019年10月30日星期三18:15-20:30
舉行了第四個日韓研究交流項目。

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2019年6月11日星期三18:15-20:30
舉行了第三個日韓研究交流項目。
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2018年12月7日星期五18:15-20:30
舉行了第二屆日韓研究交流項目。

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2018年7月9日星期一18:20-20:20
舉行了第一個日韓研究交流項目。

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